渡邊かおり 展 (油彩)
				
		
          
		
11月22日(月) -12月4日(土)
	    11:00-19:00(最終日17:00まで)*23日祭日、日曜休廊		
新作はすべて文化庁新進芸術家海外研修制度によって実現した2008年から2009年にかけてのギリシャ滞在の経験を反映しています。 
		  明るい陽光と青空のギリシャのイメージに反し、彼女が描くのは深夜のプラカの野良犬、ミコノスのビストロ・ニコスの裏のペリカン、アテネのティシオの灰色の空をバックに大木にとまる無言の鳥たち、等々。 
	    それらの絵は常と異なる何か、ほとんどシュルレアリスティックとさえいえる空間を訴えかけてきます。彼女のイマジネーションは、過去と現在、夜と昼、死と生などの“時”の複層についての深い考察から得られたものです。特に古代の遺跡が至るところにあるアテネで、親しい人々の内にある古代から現代へと通じる生命の連続を強く感じました。 渡邊かおりはこのフィーリングをひとつの画面にふたつの相反する要素を盛りこむことで表現しています。例えばミクロとマクロ、遠くと近く、老いと若さの併存のように。このようにして、渡邊は時が醸す神秘的なフィーリングの表現大成功したといえます。そして私たちは時の迷宮に導かれていきます。

	    1F会場

	    2F会場
	      〈Nikosの裏道-ミコノス島〉
	        
	      2010年 油彩、麻布、パネル 803×803mm		
		〈裏庭-アテネ〉
2009年 油彩、キャンバス 1620×1140mm(P100)				
| 渡邊かおり 略歴 | |
| 1962年 | 神奈川県生まれ | 
| 1986年 | 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業 | 
| 1988年 | 多摩美術大学大学院美術研究科修了 | 
| 1989年 | イタリア政府給費留学生として渡伊 | 
| 1993年 | イタリア国立フィレンツェ美術アカデミー絵画科卒業 | 
| 2008-09年 | 文化庁新進芸術家海外留学制度在外研修員として渡希 | 
画歴 [個展]  | 
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| 1985年 | G.アートギャラリー 東京 | 
| 1986年 | ギャラリーなつか 東京 | 
| 1988年 | コバヤシ画廊 東京 | 
| 1994年 | タニシマギャラリー 東京 | 
| 1995年 | ガレリア・グラフィカbis 東京 [ '99, '00年] | 
| 2002年 | ガレリア・グラフィカ 東京 ['04, '07, '08, '10年] | 
| 2009年 | BEYOND ART GALLERY アテネ ギリシア | 
[グループ展]  | 
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| 1984年 | <贅沢な反射作用展> ギャラリーパレルゴンU 東京 | 
| 1986年 | <表現の現場展> 多摩美術大学上野毛校舎 東京 | 
| 1987年 | <Metamorphotion 展> 神奈川県民ホール 横浜 <表現の現場展> 多摩美術大学上野毛校舎 東京  | 
          
| 1991年 | ガレリア スパツィオ ウノ イタリア(フィレンツェ) モンテカティーニ美術館 イタリア(モンテカティーニ)  | 
          
| 1993年 | フィレンツェ美術学院 イタリア(フィレンツェ) | 
| 1996年 | <'96 アニュアル・ショウ> ガレリア・グラフィカbis 東京 | 
| 1997年 | <渡邊かおり・小鉢公史 二人展> ガレリア・グラフィカbis 東京 | 
| 2006年 | 7人の現代アーチスト展 ガレリア・グラフィカ 東京 | 
| 2007年 | 東京コンテンポラリーアートフェア2007(TCAF 2007) 東京美術倶楽部 東京 | 
| 2008年 | Art Taipei 2008 台湾 東京コンテンポラリーアートフェア2008(TCAF 2008) 東京美術倶楽部 東京  | 
          
| 2009年 | 東京コンテンポラリーアートフェア2009(TCAF 2009) 東京美術倶楽部 東京 | 
| 2010年 | Art Taipei 2010 台湾 |